こんにちは、シンです。
この記事では、EVM互換性について説明します。
結論からお伝えすると、
EVM互換性とは、EVM(Ethereum Virtual Machine)のことで、イーサリアムでコントラクトコードを実行するために開発された仮想マシーンのことです。
これだけでは難しいと思うので、下記ではもっと噛み砕いてわかりやすく解説しますね。
それでは始めます。
EVM互換性とは?
EVMとはイーサリアム上でスマートコントラクトなどのコードを実行するために開発された仮想マシンのことでSolidityなどのプログラミング言語で記述されたコードが実行されれます。
簡単にいうと、「EVMとはイーサリアムにあるプログラムを動かしているプログラムのこと」です。
「EVM互換性がある」とは、EVMとの互換性(相互のやり取りができること)を持つことで、イーサリアム上のアプリやライブラリ(コンピューターが活用できるファイルの集まり)を利用することができ、プロジェクトの拡大や連携に役立てることができる、ということです。
例を挙げると、BSCはEVM互換性があるので、イーサリアムのEVMで稼働していたUniswapのコントラクトコードのライブラリや開発ツールを利用することができます。
一からBSCにDeFiプロトコルを構築するのはとても大変ですが、他のライブラリを活用して開発することができれば、スケールできるスピードや負担を軽減することができます。これは開発側のアドバンテージです。
ユーザ側にはEVM互換性のあるブロックチェーンに、イーサリアムのERC-20トークンをストレスなく保有することができます。
ガス代の高騰していたイーサリアムでの利用を避けて、他のブロックチェーンを利用してDeFiを利用したユーザにもシームレスな体験を提供できます。これらがユーザ側にとってEVM互換性があることが好まれた点です。
EVM互換性のメリット
EVM互換性のメリットは以下の2つです。
- イーサリアムの開発ツールやライブラリが利用できる
- UXの維持
です。
つまり、開発も移植も楽でユーザも移行しやすいとうことです。
BSCが人気になったのもこのEVM互換性があったからだとも言えます。
もちろん素晴らしいプロジェクトなのですが、イーサリアムを主戦場にしていたユーザを一気に飲み込んでしまったのは事実でしょう。
以下はEVM互換性のあるブロックチェーンです。
- Binance Smart Chain(BSC):EVM
- Polygon(MATIC):EVM
- Avalanche(AVAX):EVM
- FANTOM(FTM):EVM
- Houbi ECO Chain(HECO):EVM
- Tomochain(TOMO):EVM
- Harmony(ONE):EVM
になります。
まとめ
現在さまざまなDEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)などが、マルチチェーンで運用されるようになっています。
DEXの多くは機能を拡充していますが、そのほとんどはイーサリアムで実装されたアプリケーションの機能を移植していることがあります。レンディング機能やAMM機能、ステーキング機能はまさにそうです。
ただ、ブロックチェーンがたくさんある現在の状況では、開発スピードに軍配が上がりEVM互換性を前提としてプロジェクトが多くなりますが、イーサリアムの性能や差別化という意味では、独自の進化を遂げいるブロックチェーンが今後出てきても不思議ではありません。
なので、今後もイーサリアムの技術開発の動向と他のブロックチェーンの動向を注視していきたいと思います。
本記事の内容は以上になります。
この記事が参考になれば幸いです。それでは失礼します。
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